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世界淡水魚園水族館”アクア・トトぎふ”での記録。

企画展 ブラジル・パンタナール大湿原 〜第1章 澄みわたる泉〜

アクア・トト ぎふ 開館15周年特別企画 アマゾンを超える水の楽園
企画展 ブラジル・パンタナール大湿原 〜第1章 澄みわたる泉〜

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はじめに
南米ブラジルといえば、生物の宝庫である熱帯雨林を流れる世界最大の河川「アマゾン川」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
世界最大の湿地と言われる「パンタナール大湿原」は同じ南米ブラジルにありながら、アマゾン熱帯雨林とは大きく環境が異なり、そこにはアマゾン熱帯雨林を凌ぐ多種多様な動植物が生息しています。
今回、この「パンタナール大湿原」の様子を当館スタッフによる現地での実体験を交えながらご紹介します。

 

パンタナール大湿原とは?
南米大陸の中央部に位置し、ブラジル、ボリビアパラグアイの3国にまたがる世界最大の湿原です。
パンタナールとはポルトガル語で湿地や沼を表すPântano(パンタノ)に由来し、「大湿原、大湿地」を意味します。
湿原の総面積は約20万km2とも言われ、その広さは本州の面積に匹敵します。サバンナ気候で周囲にはゼラードと呼ばれる草原地帯が広がり、魚類は約300種、動植物は、約3,500種確認されており、生息密度は世界一とも言われます。
2000年には世界自然遺産に登録されています。

 

神秘的な水の楽園

プラタ川の小枝と流木 枝にそっくり!?
よくみたらカスクードアロンガードでした。口の吸盤で木の枝や水草にくっついていました。
ジョアニーニャ / カスクードアロンガード / サイアブランカ

プラタ川の水草 緑のじゅうたん
いちめんの緑に差し込む光、そして水草が出す酸素の気泡がとってもきれい!!
マトグロッソ

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水中に広がる美しき景色

プラタ川の砂地 かわいい小さな魚たち
ちょこまかと泳ぐモスィーニャの姿はとてもかわいかった。
ピアーバ / モスィーニャ / カスクードハパカノーア /ランバリ

プラタ川の深い岩場 水族館でおなじみの魚が!
今回の調査では約45種の魚類を確認しました!!
カシャラ

 

プラタ川で出会った生き物たち
プラタ川には59種の魚類が生息しています。
プラタ川の黄金の魚 釣り人のあこがれドラード
ドラード

プラタ川の石場 石の下や隙間にも魚が
口の吸盤でしっかりくっつくカスクード。驚くと石の隙間に素早く隠れたよ。
ジョアニーニャ / カスクード

プラタ川の小枝 枝や草の陰には
枝の下にはいろいろな種類の小魚がいっぱい!
マトグロッソ / オーリョデフォゴ

プラダ川の小枝の陰 影に潜むピラニ
よーく見ると小魚の群れのその奥にピラーニャが泳いでいたよ。
ピラーニャカタラーニャ / コクリオドン

 

夜は別世界
プラタ川の夜 夜行性の魚たち
昼間とは違った魚が見られたよ。
ムスン

 

〜世界で3番目に透明な川〜 スクリ川
スクリ川フォルモーゾ川支流 スクリ川もきれいな川
スクリ(Sucuri)は現地の言葉で「アナコンダ」という意味です。
ペイシカショーホ / カラムージョドバニャード

 

おわりに
今回の企画展では、私たちが訪問したプラタ川とスクリ川の環境についてご紹介しました。
「パンタナール大湿原」には澄みわたる泉、それを取り巻く森から成る水の楽園があることを知っていただけたことと思います。
しかし、このような多様な生物が生息する生命の楽園の多くは、すでに開発が進み、保全されている場所はごくわずかで全体としては減少の一途をたどっています。
「開発」と「保全」。自然に対する人類の相反する大きなテーマです。
失ってから悔やむことのないよう、遠く離れた日本の地から願ってやみません。
第2章では「残された森」と題し、水中から陸上に目を移し、哺乳類や鳥類なども紹介していきます。

 

アクア・トトぎふ 企画展

『ブラジル・パンタナール大湿原 〜第1章 澄みわたる泉〜』(2019.7-12)

モリアオガエル Rhacophorus arboreus

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モリアオガエル Rhacophorus arboreus

 

アクア・トトぎふ 3F 長良川上流から中流(2020/1/8)

マホロバサンショウウオ Hynobius guttatus

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マホロバサンショウウオ
学名:Hynobius guttatus
英名:Mahoroba saramander
体長:8〜13cm
分布:中部、近畿の山地

[memo(アクア・トトの解説より引用)]
もありの中の落ち葉や土の中にくらし、4〜6月に、源流部の地下伏流水中の石の下に産卵します。

これまでコガタブチサンショウウオとされてきましたが、四国や九州にすむ集団と比べて、歯の形や数、体の大きさ、遺伝子に違いがあることから、中部・近畿地方の集団が2019年に新種として記載されました。
本種の産卵場所は河川源流部の地下伏流水中で、そこには幼生のエサとなる小さな生き物があまりいません。そのため、一匹のメスの産卵数は20個以下と少ないですが、卵は大きく、ふ化した幼生はエサを食べなくても卵黄の栄養だけで変態することができます。

 

アクア・トトぎふ 4F 長良川上流  (2020/1/8)