企画展 新ヒキガエルのすすめ
はじめに
山地から都市部の公園などさまざまな場所にすんでいる「ヒキガエル」
「ガマガエル」とも呼ばれ昔から人々に親しまれてきたカエルです
ところが、最近では街中でその姿を見かけることはほとんどなくなり
気持ち悪…、怖い…、不気味…、
などと思われていることも多いのではないでしょうか?
しかし、あの「ぼてっとした体」「のそのそ歩く姿」「凛々しく、少し怒っているようにもみえる顔」などいくつもの愛くるしいポイントがあり「ヒキガエル」にはたくさんの魅力が詰まっています。今回の企画展はそんな「ヒキガエル」をテーマとして
ヒキガエルの仲間や野生下でのくらし
人とのつながりなどをご紹介しその魅力をお伝えしていきます
日本のヒキガエル
現在、日本に生息するヒキガエルの仲間は在来種が4種類と外来種が一種類です。
体はずんぐりとした大型で、体表はイボに覆われており、目の後ろには耳腺を持ちます。あしは短く、地上で生活しています。あまり跳ぶことはありませんが、身を守るために耳腺や皮膚から毒を出します。
ニホンヒキガエル / ナガレヒキガエル | 幼体 / ミヤコヒキガエル
アズマヒキガエルの生態
卵 / オタマジャクシ / 幼体 / 成体 / ガマ合戦
同じ種類なのに大きさが全然違う!?
大きいアズマヒキガエル / 小さいアズマヒキガエル
日本にいなかったヒキガエル
オオヒキガエルは、サトウキビの害虫駆除目的で南米から世界各地に移入されました。
日本では戦前に北大東島と南大東島に持ち込まれたとされています。その後、米軍によりサイパンから小笠原諸島へ持ち込まれました。さらに、石垣島には1978年に南大東島より移入され、定着しています。昆虫や貝類、小動物など何でも食べ、エサの動きだけではなく、匂いにも反応して食べることが知られています。移入された地域では、エサとなる在来生物に深刻な影響を与えており、環境省の特定外来生物および生態系被害防止外来種(緊急対策外来種)に指定されています。繁殖が確認された地域では池の周りにフェンスを設置し、産卵できないようにすることや、地元住民に協力してもらいながら捕獲をするなどの取り組みが行われています。
多種多様なヒキガエル
ヒキガエルの仲間は多種多様で、砂漠から熱帯雨林までさまざまな場所に生息しています。
地上性だけではなく、水生のものや、体が数センチほどの樹上性の小型種もいます。さらに、鮮やかな体色の種や、斑点やしま模様が入る種、性別によって形態や体色に違いがある性的二型が現れる種もいます。
アメリカミドリヒキガエル / ナンブヒキガエル / ステルツナーヒキガエル