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世界淡水魚園水族館”アクア・トトぎふ”での記録。

企画展『世界のハイギョ』(2015.12-2016.4)

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ごあいさつ
「ハイギョ(肺魚)」
その名の通り肺を持つ魚が、今回の企画展の主役です。
多くの魚は、エラで呼吸を行なっていますが、ハイギョは私たちと同じように、空気を肺に取り入れて呼吸しているのです。
他にも、魚「らしくない」驚くような生態や習性をもっています。
例えば、この隣で紹介している不思議な物体
これもハイギョです。
種にもよりますが、水が干上がっても、このようにマユを作って乾燥をしのぐという離れ業も持ち合わせています。
あまりにも魚「らしくない」特徴から、ハイギョが発見された当時の研究者は、魚類ではなく、なんと両生類の仲間としました。
そして現在、諸説あるものの、系統学的にはハイギョは私たち四足動物にもっとも近縁な魚と考えられています。
この魚「らしくない」魚であるハイギョを、いろいろな角度から解説した今回の企画展。ハイギョについて知っていただくとともに、私たち人間も含めた、生物の進化にも興味を持っていただけましたら幸いです。

 

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アフリカにすむハイギョ
アフリカには4種のハイギョが生息しています。
胸ビレと腹ビレはひも状で、体型も長細くなっており、ハイギョの祖先とは形がかなり違っており、特殊化しています。また、必要な酸素のほとんどを、空気中からとり入れるため、水がない場所でも生存する能力が高い一方、空気がないと生きていけません。また、乾季になり水が干上がってしまうと、泥の中で自らの粘液を分泌し、呼吸のための穴が空いた全身を覆うマユを作って雨季を待つことが知られています。

プロトプテルス・アネクテンス / プロトプテルス・ドロイ / プロトプテルス・アンフィビウス / プロトプテルス・エチオピクス

 

南米にすむハイギョ
レピドシレン・パラドクサ

 

オーストラリアにすむハイギョ
ネオケラトドゥス・フォルステリ

 

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ハイギョは魚類?両生類?

この生き物はどっち?
01.レピドシレン・パラドクサ / 02.グレーターサイレン / 03.プロトプテルス・ドロイ

 


アクア・トトぎふ 企画展『世界のハイギョ』(2015.12-2016.4)

プロトプテルス・エチオピクス Protopterus aethiopicus

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プロトプテルス・エチオピクス Protopterus aethiopicus


アクア・トトぎふ 企画展『世界のハイギョ』(2015.12-2016.4)

荒ぶるアンフィビウス

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プロトプテルス・アンフィビウス Protopterus amphibious

 

アクア・トトぎふ 企画展『世界のハイギョ』(2015.12-2016.4)

レピドシレン・パラドクサ Lepidosiren paradoxa

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レピドシレン・パラドクサ Lepidosiren paradoxa

南米に住むハイギョ
ヒレは短いひも状になっており、細長い体をしています。
乾季には泥の中に30〜50cmの管状の穴を掘り、その中で仮眠を行いますが、粘液によるマユは作りません。繁殖は雨季に行われ、産卵後もオスは巣の中にとどまり、卵やフ化して間もない子供を守ることが知られています。この時、オスの腹ビレは肥大し、5〜7cmほどの糸状の突起があらわれます。この期間の役割は諸説あり、巣内の卵などに酸素を供給するため、またはほど期間中のオスが補助的な鰓として使うため、などと考えられています。

ハイギョは魚類?両生類?
南米に住むレピドシレン・パラドクサは、現在でも通用する形式で初めて新種記載されたハイギョです。
今まで発見されていた魚類にはない非常に特徴的な形態から、19世紀初頭に発表されたレポートでは、魚類ではなく「両生類の仲間」とされました。ウロコのある両生類という意味をもつレピドシレンという名もこの時に付けられており、その後、アフリカでもハイギョが発見されましたが、研究者によって魚類とするのか両生類とするのか意見が分かれました。

 
アクア・トトぎふ 企画展『世界のハイギョ』(2015.12-2016.4)