田んぼに水がはる
田んぼに水がはられる時期になると、土の中で眠っていた生き物が水の親友によって続々と活動を開始します。冬眠していたカエルはいっせいに鳴き出し、カトリヤンマやナツアカネなどのトンボの卵はふ化がはじまります。水温が上昇してくるころにはカイエビやホウネンエビなども現れて、さまざまな生き物が豊富なエサを求めて田んぼに訪れるようになります。
巻貝の仲間
ヒメタニシ
甲殻類の仲間
ホウネンエビ / カブトエビの仲間 / カイエビの仲間
田んぼで暮らす生きた化石たち
秋から冬の間、土の中で卵のまま乾燥に耐え、初夏のころ田んぼに水がはられることで、ふ化が始まるミジンコに近い鰓脚類と呼ばれる生き物がいます。そのため、一生のほとんどを卵の状態で過ごしており、水がはられる時期にしか成体の姿を見ることができません。この仲間は、原始的な特徴をもつことから、生きた化石と呼ばれています。
田んぼに水がはる
田んぼに水がはられる時期になると、土の中で眠っていた生き物や冬眠していた生き物などが活動を始めます。田んぼはカエルなどの両生類、ゲンゴロウなどの水生昆虫や貝など、流れの速い場所にはすめない止水性の生き物の宝庫でもあります。
水生昆虫の仲間
クロゲンゴロウ / コシマゲンゴロウ / ヒメゲンゴロウ
アクア・トトぎふ 3F 長良川中流から河口 『初夏の田んぼで見られる生き物たち』